バイク用インカムは本当に必要なのか。
ツーリング仲間との会話に便利そうだけど、「価格も高いし、なくても困らないのでは?」と迷う人もいると思います。
私は2019年7月からSENA 20S EVOを使い始め、約7年間使用してきました。
以前は最大8人でインカムをつないでツーリングすることもあり、現在は4人程度で近場を走ることが増えています。
長く使って感じるのは、インカムの一番の魅力は単に「走りながら雑談できること」ではないということです。
・次の交差点で曲がる
・少し休憩したい
・この先に段差がある
・信号ではぐれたので次の場所で待っている
こうした情報を走行中に共有できることで、複数人でのツーリングがかなり楽になりました。
一方、7年間使ううちにツーリングする人数や使い方も変わり、「今の自分ならもっと安いインカムでも十分かもしれない」と感じるようにもなっています。
この記事では、SENA 20S EVOを約7年間使ってきた経験から、バイク用インカムのメリット・デメリットと、どんな人に必要なのかを紹介します。
SENA 20S EVOを2019年から約7年間使用
私が使っているインカムはSENA 20S EVOです。
2019年7月に使い始めました。
当時は大人数でツーリングする機会が多く、最大8人で会話しながら走ることもありました。
現在まで約7年間使っていますが、接続や操作について大きな不満を感じることはほとんどありませんでした。
スマートフォンとも接続し、
・Googleマップの音声案内
・音楽再生
・電話
・インカム通話
を実際に使ってきました。
特に便利だったのが、仲間と会話しながらGoogleマップの音声案内も聞けることです。
知らない土地へのツーリングでも、ナビの指示を聞きながら仲間と会話できるため、私の使い方にはかなり合っていました。
7年間使って感じたインカムのメリット
走行中にその場で予定を共有できる
インカムを使って一番便利だと感じたのは、走りながら予定を共有できることです。
例えば、
「次の交差点を曲がる」
「そろそろ休憩しよう」
「次のコンビニに入ろう」
といった会話ができます。
インカムがなければ、先頭のライダーが曲がってから後続が気づいたり、一度停車して相談したりする必要があります。
大人数で走っていたころほど、この便利さを実感していました。
道路状況を後続へ伝えられる
先頭を走っている人が、
「この先に段差があるよ」
と後ろのメンバーへ教えてくれることもありました。
私は「インカムがあれば事故を防げる」とまでは考えていません。
ただ、前を走っている人が気づいた道路状況を後続へ共有できるのは、複数人で走るうえで便利だと感じています。
信号ではぐれても連絡できる
複数台でツーリングしていると、途中の信号でグループが分断されることがあります。
そんなときも、
「次の○○で待ってる」
とその場で伝えられます。
インカムを使う前なら、一度停車して後続が来るのを待ったり、スマートフォンで連絡したりする必要があります。
走行中に状況を共有できるだけで、グループツーリングはかなりスムーズになりました。
ナビ・音楽・電話も使える
インカムは複数人でツーリングするときだけの道具ではありません。
私はスマートフォンと接続して、
・Googleマップの音声案内
・音楽
・電話
も利用してきました。
特にソロツーリングでは、Googleマップの音声案内をヘルメット内で聞けるだけでも便利です。
画面を何度も確認する必要が減り、「この先を右折」などの案内を聞きながら走れます。
高速道路でも会話できた
高速道路でもインカムで会話していました。
私の使用環境では、100km/hを超えたあたりから一般道より風切り音が大きくなり、多少聞き取りにくくなります。
それでも会話自体はできていました。
ただし、風切り音についてはインカムだけでなくヘルメットの静粛性にもかなり左右されると、今では感じています。
同じインカムでも使用するヘルメットによって聞こえ方は変わると思います。
往復300km程度ならバッテリー切れを経験していない
日帰りで往復300km程度のツーリングでは、途中でバッテリーが切れた経験はありません。
一方、三重県から和歌山の港へ向かい、フェリーへバイクを載せて四国カルストまで走った1泊2日のツーリングでは、宿泊先のホテルで充電しました。
もしホテルで充電していなければ、2日目の途中でバッテリーが切れていた可能性はあると思います。
日帰りツーリングならあまり気になりませんが、泊まりで使う場合は充電器やケーブルを持って行くようにしています。
インカム同士のグループ設定もスマホアプリからできた
SENA 20S EVOで便利だったのが、インカム同士のグループ設定をスマートフォンのアプリから行えたことです。
大人数でツーリングしていたころは、SENAのスマートフォンアプリを使って、一緒に走るメンバーの20S EVOをグループとして設定していました。
最大8人で会話すると聞くと接続設定が複雑そうに感じますが、スマートフォンの画面を見ながらメンバーを登録できたため、私はそれほど面倒には感じませんでした。
実際に走行中、先頭との距離が離れて一時的に通信が途切れることはありましたが、再び通信できる距離まで近づくと自動的につながっていました。
そのため、接続が切れるたびに停車して最初から設定し直すような不便はほとんどありませんでした。
7年間使って感じたデメリット
価格は安くない
SENA 20S EVOを購入するとき、インカムとしては決して安い買い物ではありませんでした。
それでも、大人数のツーリングで実際に使ったことを考えると、私は買ってよかったと思っています。
特に8人規模で会話しながら走っていたころは、インカムがあるのとないのではツーリングのしやすさがかなり違いました。
ただし現在は大人数で走る機会がかなり減っています。
今の使い方だけを見ると、SENA 20S EVOほどの機能がなくても十分かもしれないと感じています。
ヘルメットにつけたまま離れにくい
私が気を付けているのが盗難です。
SENA 20S EVOの本体はベース部分から簡単に取り外せます。
便利な反面、ヘルメットにつけたままバイクを離れると、本体だけ短時間で持って行かれる可能性があります。
そのため私は、バイクから離れるときには基本的に本体を毎回取り外して持ち歩いています。
取り外し自体はすぐにできるため、それほど面倒ではありません。
高速道路では風切り音が増える
一般道では特に気にならなくても、高速道路で速度が上がると風切り音は大きくなります。
私の場合、100km/hを超えたあたりでは一般道より会話が多少聞き取りにくくなりました。
ただ、それでも会話できないほどではありませんでした。
この点はインカムの性能だけで評価せず、ヘルメットの静粛性やスクリーンの有無なども影響すると考えた方がいいと思います。
最近はLINEのグループ通話を使うことも増えた
インカムを使い始めたころと現在では、私のツーリング環境もかなり変わりました。
以前は同じSENAを使用するメンバーが多く、最大8人でインカム通話をしていました。
最近はモンキーバハで近所の人たちと4人程度でツーリングすることがあります。
しかし、それぞれが所有しているインカムのメーカーはバラバラです。
そこで最近は、各自のインカムをスマートフォンへ接続して、LINEのグループ通話を使いながら走ることが多くなりました。
この方法なら、インカムのメーカーが違っていてもスマートフォン経由で会話できます。
私の現在の使い方では、大人数接続に対応した高価なインカムでなくても十分なのではないかと思うようになりました。
インカムを選ぶときは単純に「最大何人接続できるか」だけではなく、
・普段何人で走るのか
・ツーリング仲間が使っているメーカー
・スマートフォンのグループ通話を使うのか
まで考えて選ぶ方が、自分に合った製品を見つけやすいと思います。
今買い替えるならSENA以外も比較したい
SENA 20S EVOを約7年間使い、大きな不満はありません。
高かったですが、購入したことを後悔していません。
一方、今は以前ほど8人規模でツーリングすることがなくなりました。
そのため次に買い替えるときは、
・B+COM
・デイトナ
・SENA
などを比較して、自分の現在の使い方に合ったモデルを選びたいと考えています。
「高機能なモデルを買っておけば間違いない」というより、ツーリング人数や仲間の使用環境によって必要な機能は変わると、7年間使って感じるようになりました。
バイク用インカムはこんな人におすすめ
実際に長く使ってきた経験から、特にインカムが便利だと思うのは、
・複数人でツーリングすることが多い人
・走行中にルートや休憩場所を相談したい人
・Googleマップなどの音声案内を聞きたい人
・バイクで音楽や電話も使いたい人
です。
特にグループツーリングでは、一度使うとインカムなしへ戻りにくいほど便利でした。
一方、一人で短距離を走ることが中心で、ナビ音声や音楽も必要ないのであれば、高価なインカムを無理に購入する必要はないと思います。
まとめ|7年間使っても買ってよかったと思える装備
私はSENA 20S EVOを2019年7月から約7年間使用してきました。
最大8人でのツーリングから、日帰り300km程度のツーリング、高速道路、1泊2日のロングツーリングまでさまざまな場面で使っています。
特に便利だったのは、
・走行中に仲間と会話できる
・道路状況やルート変更を共有できる
・信号ではぐれても連絡できる
・Googleマップの音声案内を聞ける
・音楽や電話も使える
という点です。
価格は安くありませんでしたが、私にとっては十分に購入する価値がありました。
ただし、7年間でツーリングする人数や仲間の使用機器も変わりました。
現在のように4人程度で、メーカーの異なるインカムを使いながらLINEグループ通話を利用するのであれば、以前ほど高機能なモデルが必要ではないとも感じています。
インカム選びでは「一番高性能なモデル」を探すのではなく、自分が普段誰と、何人で、どのようにツーリングするのかを基準に選ぶことが大切だと思います。



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