「75ccにボアアップを考えいるけど、キット以外に必要なものって何?」「他に必要な物を揃えれば費用はどれぐらいかかる?」と悩んでいませんか?
この記事では75ccのボアアップキットと合わせて「最低限交換すべきパーツ」を紹介するとともに、私がボアアップで実際にかかったトータルの費用を紹介して行きます。
結論から述べるとボアアップキットに加えてクラッチ・オイルポンプの2つを交換しましょう!
その理由はパワーの向上と発熱による故障リスクを最小限に抑えるためです。
強化クラッチ(¥9,000)
クラッチ滑りでエンジン始動不能に
パワーが向上する為、ノーマルクラッチでは滑る可能性があります。クラッチが滑るとエンジン出力をタイヤに伝達できなくなる上に最悪の場合、エンジンをかけることさえできなくなります。
パワーの向上によるトラブルを防ぐためにも強化クラッチへ交換を行いましょう。
実際に私もキタコ製75ccLightボアアップキットでボアアップしましたが、1ヶ月もしないうちにクラッチが滑ってしまいました。走行中に滑るような感覚は一切ありませんでした。ある日突然、キックでエンジンを始動させようとするとクラッチが滑ってしまいエンジン始動ができなくなりました。
その為、ネットショッピングで¥9,000ほどのキタコ製強化クラッチを購入して交換しました。
ネットの口コミ「ノーマルクラッチで大丈夫?」
カブ系エンジンの75cc Lightボアアップについてネットで調べていると「ノーマルクラッチで問題ない」という意見もよく見ませんか?私もその情報を見てクラッチは交換していませんでした。しかし、実際に経験したからこそ言えます。ノーマルクラッチでも問題ないかどうかは車両の状態によります。
走行距離も少なく、クラッチが新品同様に摩耗していなければノーマルクラッチでも問題はないかもしれません。さらに掘り下げていくと、自動遠心クラッチかマニュアル車のクラッチかでも変わってきます。
私のモンキーバハのように4速マニュアル車のノーマルクラッチはクラッチプレートやフリクションディスクが1枚だけのタイプになります。それに対して自動遠心クラッチは2枚タイプになります。クラッチプレートとフリクションディスクの枚数が多いほどクラッチの性能も良くなる傾向にあります。
このようにノーマルクラッチを使用できるかどうかは車両状態によって大きく左右されるのでボアアップと同時にクラッチ交換費用も考慮しおくようにしましょう。
強化オイルポンプ(¥35,000)
エンジンの焼き付きを防止:強化オイルポンプの必要性
排気量の増加により発熱量も増加します。ノーマルのオイルポンプではオイル吐出量が足りず、油膜切れや冷却を起こす可能性があります。最悪の場合、エンジンが焼き付いてしまいます。
オイルポンプ交換はクラッチとシリンダーの分解が必須
オイルポンプを交換するためにはクラッチを外す必要があります。更にポンプ交換と合わせて「オリフィス」と呼ばれるオイルの通り道を広げなければいけません。オリフィスの位置はエンジン本体とシリンダーの間です。つまり、オイルポンプを交換する際はクラッチとシリンダーも外す必要があります。つまり、ボアアップキットを組んだ後にもう一度エンジンを分解してオイルポンプを交換するか、一回の作業で終わらせてしまうかです。
私はエンジンを2回分解することになりましたがキタコ製の強化オイルポンプに交換しました。
まとめ
カブ系エンジンを75ccにボアアップする場合はクラッチとオイルポンプの交換も同時に行いましょう。ネットで調べていると「クラッチやオイルポンプはノーマルで問題ない!」という意見もあると思います。しかし、車両の年式や走行距離、保管状況などによって大きく変わってきます。また、オイルポンプに関しては外気温により左右されることがあります。故障リスクを最低限に抑えておけば安心してツーリングにも行けるのではないでしょうか。
キタコ製の強化クラッチと強化オイルポンプは他のメーカーに比べて安い傾向にあるのでおすすめです。
コメント