Wi-Fi中継機が使えないガレージのネット環境構築方法

PLCアダプター(親機)の接続方法説明イラスト画像:ガレージのWi-Fi環境構築 ガレージ

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ガレージのWi-Fi環境を整えたいけど、「電波が届かず、中継器が使えない」「LANケーブルを引っ張るのは難しい」と困っていませんか?

Wi-Fiの中継機を使おうとしてもガレージ自体が電波を遮断してしまう「鉄板」や「コンクリート」が使用されていて中継機すら使用できないことも少なくありません。しかし、電波がまったく届かないガレージでも簡単にWi-Fi環境を整える方法があります。

それはPLCアダプターを使用する方法です。私のガレージもWi-Fi中継機を使用できませんでしたが、PLCアダプターを使用することで簡単にネット環境を構築することができました。

この記事では3つのポイントに絞ってPLCアダプターを紹介していきます。

TP -LINK TL-WPA 4220KIT PLCアダプター画像:ガレージのWi-Fi環境構築

PLCアダプターとは

PLCアダプターとはコンセントの電力線を利用してインターネットに接続できる通信機器です。

使用条件

PCLアダプターはコンセントの電力線を利用する為、ガレージ内にコンセントがなければ使用できません。しかし、コンセントさえあればどこでも数分で手軽にネット環境を整えることができます。

ガレージに限らず、家の中でWi-Fiが届かない場所があれば近くのコンセントを利用して使用することもできます。また、子機を複数台使用することで長距離通信が可能な物もあります。

通信速度

製品によって異なりますが通信速度は100~300Mbpsで実測値は更に低く、30Mbps程度になってしまいます。オンラインゲームなど高速通信が必要なものには不向きです。しかし、私のガレージも通信速度の実測値は10~20Mbps程度ですが、メールやネットサーフィンはもちろんのこと、YouTubeや動画配信サービスはフルHD画質でもストレスなく視聴することができています。

PLCアダプターの接続方法

PLCアダプターは親機と子機の1セットで使用します。接続自体は簡単ですがガレージでWi-Fiを使用するためには、PLCアダプターとは別に新たなWi-Fiルーターを準備する必要があります。PLCアダプターを購入する費用とは別に費用がかかってしまいます。

そこで私がおすすめするPLCアダプターは「TP-Link TL-WPA4220 KIT」です。

300Mbps AV600 PLC Wi-Fiエクステンダーキット
300Mbps AV600 PLC Wi-Fiエクステンダーキット

このPLCアダプターの子機にはWi-Fi機能が備わっているので新たにWi-Fiルーターを準備する必要がありません。Wi-Fiルーターを購入する費用を抑えることができ、ガレージ内へ設置する機器自体も減るので見た目をスッキリさせることができます。通信速度の仕様は300Mbpsで私のガレージでは実測値が10~20Mbps程度ですが、動画試聴も快適にできているのでおすすめです。

親機の接続

  1. 親機をWi-Fiルーター近くのコンセントに挿す
  2. 親機とWi-FiルーターをLANケーブルで接続する
PLCアダプター(親機)の接続方法説明イラスト画像:ガレージのWi-Fi環境構築

子機の接続

  1. 子機をガレージ内のコンセントに挿す
  2. PLCアダプターと新たに準備したWi-FiルーターをLANケーブルで接続する

子機にWi-Fi機能が備わった「TP-Link TL-WPA4220 KIT」であれば1つ目の作業で終了です。

PLCアダプター(子機)の接続方法説明イラスト画像:ガレージのWi-Fi環境構築

機器の設定

メーカーや製品によって機器設定の方法は変わりますが、基本的にはペアリングを行うだけの比較的簡単な設定方法になります。

通信速度を確保するためのポイント

PLCアダプターは接続環境によって通信速度が左右されやすい欠点もあります。そこで、快適な通信速度を確保するためのポイントを紹介します。

子機は親機と最短ルートで接続

親機を挿したコンセント電力線と子機を挿したコンセント電力線の距離が短いほど通信速度が安定しやすくなります。これは親機と子機の間に他の接続機器が無いことでノイズなどによる干渉を受けにくくなるからです。ガレージまでどのようなルートで電力線が入線されているか確認できない場合は子機を挿すコンセントを一度変更してみて下さい。

コンセントへ直接挿す

親機と子機の両方とも電源タップや延長コードを経由せず、直接コンセントへ挿すようにします。電源タップや延長コードを経由してしまうだけでも通信速度が低下してしまうことがあります。

子機単体でコンセントを使用

ガレージに複数のコンセンがある場合、1つのコンセントは子機専用として使用します。2口コンセントを採用されているガレージが多いかと思いますが1つの差し込み口へ子機を挿し、もう一つの差し込み口へ電子機器や家電、充電器などを接続してしまうとノイズ干渉などの影響で通信速度が低下してしまいます。特に充電器は子機がノイズを拾いやすようなので注意が必要です。

ガレージのコンセントに限りがあり。どうしても子機と同じコンセンへ機器を接続しなげればいけない場合、延長コードを子機と同じコンセントに挿し、その延長コードへ機器を接続するようにして下さい。子機との間隔が離れることでノイズを拾いにくくなります。

まとめ

使用する上で注意しなければいけないところは数点ありますが、それでもコンセントさえあれば手軽に動画配信サービスを視聴できるほどのネット構築ができるのはとても便利です。

中継器を使用できないほど電波が遮断されていればLANケーブルを直接ガレージまで引っ張るしかありません。大掛かりな作業の上、工事を依頼すると数万円の費用が発生してしまいます。そんな時にはPLCアダプターで手軽にWi-Fi環境を構築してみてはどうでしょうか。

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