高価な電熱ウェアやグローブ。突然の断線で使えなくなると、ショックですよね。「また買い替え!?」と焦る必要はありません。
この記事では簡単にできる断線修理の方法を紹介します。
必要な材料はネットショッピングやホームセンターでそろえられます。
補修には新しいDCプラグもしくはDCジャックを使用します。電熱グローブや電熱ウェアで起こる断線は大半がDCプラグやDCジャックの根本です。配線コードを収納する時に折り曲げたりすることで、どうしても根本に負荷がかかってしまうからです。DCプラグやDCジャック側のコードが短く、接続が困難でも、新しい物を使用することで繋ぎ合わせることができます。私もこの方法でRSタイチの電熱シリーズ、e-heatの電熱グローブを修理して今も使用しています。
補修に必要な材料
以下のものを用意します。
- DCプラグ・DCジャック
- テスター
- 裸圧着スリーブ(B形)
- 電工ペンチ
- 熱収縮チューブ
DCプラグ・DCジャック
オスがDCプラグ、メスがDCジャックです。
根本の断線が多いので新しいものを用意します。私の場合、電熱グローブへ接続するDCジャック根本が断線していました。
DCプラグ・DCジャックは様々なサイズがあります。購入前に端子の外径と内径サイズを確認して下さい。

+-の極性もあります。センタープラスが主流ですが、稀にセンターマイナスのものもあります。今回の補修ではどちらの端子に繋がる配線かテスターで確認します。

テスター
導通チェック機能を利用して極性を確認するために使用します。
- 価格:約1,500円
- 電流値や電圧も確認できる
車やバイクの電装関係を確認する際にも重宝します。
裸圧着スリーブ(B形)
電工ペンチで圧着して配線を接続するために使用します。ホームセンターで小袋売りされているので、補修する配線の太さに合うサイズを選んで下さい。
電工ペンチ
スリーブを圧着する工具。
- 価格:約1,500円
- 種類がある「自動車電装品用」「電気器具用」など
多種多様な端子にも1台で対応できる電工ペンチがおすすめです。
熱収縮チューブ
熱を加えることで収縮するチューブで、接続部分を保護・絶縁するためのもの。
ホームセンターで小袋売りされているので、配線やスリーブに合うサイズを選んで下さい。
補修方法
補修方法は次の3ステップです。
- 断線箇所の確認
- 配線コードの極性確認
- 配線コードの接続
断線箇所の確認
断線箇所がDCプラグ・DCジャックの根本でなければスリーブのみで補修可能です。根本が断線している場合は、新しいDCプラグ・DCジャックが必要です。
私の場合、電熱グローブのDCプラグと接続するDCジャックの根本が断線していました。その為、新しいDCジャックを用意しました。

配線コードの極性確認
- 断線部分を切り取る前に印をつけておきます。
- テスターの導通チェックで配線と端子のつながりを確認。
どの配線コード同士が繋がっていたか把握できるように印をつけます。

切り取ったDCジャックへテスターを当て、配線コードの極性を確認します。
- テスターを導通チェックモードに合わせる。
- 片方を端子へ当て、もう片方を配線コードの切断面に当てる。
- 新しいDCジャックもテスターを当てて配線コードの極性を確認する。


配線コードの接続
極性の確認後、同じ極性同士の配線をスリーブで接続していきます。
- 配線の被覆をスリーブよりも1㎜長く剥き、スリーブに通します。
- 配線コードに熱収縮チューブを通しておきます。
- スリーブを差し込み、電工ペンチで圧着。
- 圧着箇所を引っ張って抜けないか確認します。
- 熱収縮チューブを被せ、ドライヤーやライターで熱を加えて密着させます。
使用するスリーブと熱収縮チューブ

接続方法のイメージ図


熱収縮チューブによる保護と絶縁

動作確認:バッテリーなどに接続して電源が入るかを確認。

まとめ
冬のバイクライフに欠かせない電熱ウェアやグローブ。
断線しても補修すれば買い替えの必要はありません。
ネットやホームセンターで手に入る材料を活用し、簡単に補修して快適なバイク通勤を楽しみましょう!
少しでも快適に冬のバイクライフを楽しみたいものです。冬でも毎日バイク通勤をする私が「冬でも快適にバイク通勤をするためのアイテム」をまとめてみましたので、良ければこちらも覗いてみて下さい。
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