電熱ウェア•電熱グローブを手軽な材料で簡単に断線補修

RSタイチ電熱グローブの断線補修:動作確認の画像 バイク

iPhone

高価な電熱ウェアやグローブ。突然の断線で使えなくなると、ショックですよね。「また買い替え!?」と焦る必要はありません。

この記事では簡単にできる断線修理の方法を紹介します。

必要な材料はネットショッピングやホームセンターでそろえられます。

補修には新しいDCプラグもしくはDCジャックを使用します。電熱グローブや電熱ウェアで起こる断線は大半がDCプラグやDCジャックの根本です。配線コードを収納する時に折り曲げたりすることで、どうしても根本に負荷がかかってしまうからです。DCプラグやDCジャック側のコードが短く、接続が困難でも、新しい物を使用することで繋ぎ合わせることができます。私もこの方法でRSタイチの電熱シリーズ、e-heatの電熱グローブを修理して今も使用しています。

https://www.rs-taichi.com/feature/e-heat

補修に必要な材料

以下のものを用意します。

  • DCプラグ・DCジャック
  • テスター
  • 裸圧着スリーブ(B形)
  • 電工ペンチ
  • 熱収縮チューブ

DCプラグ・DCジャック

オスがDCプラグ、メスがDCジャックです。

根本の断線が多いので新しいものを用意します。私の場合、電熱グローブへ接続するDCジャック根本が断線していました。

  • ※購入時に端子の外径・内径サイズを要確認!
  • 極性を把握:センタープラスが主流ですが、稀にセンターマイナスのものも。

DCプラグ・DCジャックは様々なサイズがあります。購入前に端子の外径と内径サイズを確認して下さい。

電熱グローブ・ウェアに採用されているDCプラグとDCジャック:サイズ選びの説明イラスト画像

+-の極性もあります。センタープラスが主流ですが、稀にセンターマイナスのものもあります。今回の補修ではどちらの端子に繋がる配線かテスターで確認します。

電熱グローブ・ウェアに採用されているDCプラグとDCジャックの極性イラスト画像

テスター

導通チェック機能を利用して極性を確認するために使用します。

  • 価格:約1,500円
  • 電流値や電圧も確認できる

車やバイクの電装関係を確認する際にも重宝します。

ブザー音で確認できる「導通チェック機能」付きがおすすめです。

導通チェック機能無しでも「抵抗測定モード」で確認することはできます。しかしブザー音で確認できる方が便利です。

裸圧着スリーブ(B形)

電工ペンチで圧着して配線を接続するために使用します。ホームセンターで小袋売りされているので、補修する配線の太さに合うサイズを選んで下さい。

電工ペンチ

スリーブを圧着する工具。

  • 価格:約1,500円
  • 種類がある「自動車電装品用」「電気器具用」など

多種多様な端子にも1台で対応できる電工ペンチがおすすめです。

created by Rinker
¥1,646 (2025/04/30 02:16:01時点 楽天市場調べ-詳細)

熱収縮チューブ

熱を加えることで収縮するチューブで、接続部分を保護・絶縁するためのもの。

ホームセンターで小袋売りされているので、配線やスリーブに合うサイズを選んで下さい。

配線やスリーブよりもサイズが大きすぎると熱を加えても収縮し切らず、密着保護ができなくなります。

補修方法

補修方法は次の3ステップです。

  • 断線箇所の確認
  • 配線コードの極性確認
  • 配線コードの接続

断線箇所の確認

断線箇所がDCプラグ・DCジャックの根本でなければスリーブのみで補修可能です。根本が断線している場合は、新しいDCプラグ・DCジャックが必要です。

私の場合、電熱グローブのDCプラグと接続するDCジャックの根本が断線していました。その為、新しいDCジャックを用意しました。

補修用の新しいDCジャック画像

配線コードの極性確認

  • 断線部分を切り取る前に印をつけておきます。
  • テスターの導通チェックで配線と端子のつながりを確認。

どの配線コード同士が繋がっていたか把握できるように印をつけます。

DCジャックの配線コードに印をつける画像

切り取ったDCジャックへテスターを当て、配線コードの極性を確認します。

ブザー音が鳴ればその端子と配線コードが繋がっています。

  1. テスターを導通チェックモードに合わせる。
  2. 片方を端子へ当て、もう片方を配線コードの切断面に当てる。
  3. 新しいDCジャックもテスターを当てて配線コードの極性を確認する。
テスターを使用したDCジャックの極性確認方法のを説明イラスト画像
テスターを使用して極性を確認する画像

配線コードの接続

極性の確認後、同じ極性同士の配線をスリーブで接続していきます。

  1. 配線の被覆をスリーブよりも1㎜長く剥き、スリーブに通します。
  2. 配線コードに熱収縮チューブを通しておきます。
  3. スリーブを差し込み、電工ペンチで圧着。
  4. 圧着箇所を引っ張って抜けないか確認します。
  5. 熱収縮チューブを被せ、ドライヤーやライターで熱を加えて密着させます。

使用するスリーブと熱収縮チューブ

電熱グローブの断線補修に使用する裸圧着スリーブと熱収縮チューブの画像

接続方法のイメージ図

電熱グローブの断線補修方法:裸圧着スリーブと熱収縮チューブの使用方法
電熱グローブの断線補修方法:熱収縮チューブの使用方法イラスト画像

熱収縮チューブによる保護と絶縁

電熱グローブの断線箇所を補修して熱収縮チューブで保護した画像

動作確認:バッテリーなどに接続して電源が入るかを確認。

RSタイチ電熱グローブの断線補修:動作確認の画像

まとめ

冬のバイクライフに欠かせない電熱ウェアやグローブ。
断線しても補修すれば買い替えの必要はありません。

ネットやホームセンターで手に入る材料を活用し、簡単に補修して快適なバイク通勤を楽しみましょう!

少しでも快適に冬のバイクライフを楽しみたいものです。冬でも毎日バイク通勤をする私が「冬でも快適にバイク通勤をするためのアイテム」をまとめてみましたので、良ければこちらも覗いてみて下さい。

コメント