カブ系エンジンのライトボアアップキットは安い物だと¥10,000台で購入できます。その反面「低コストで魅力を感じるけど本当に大丈夫?」「ボアアップの効果をあまり実感できず、後悔しないか心配」と考えていませんか?
これから紹介する2つポイントに着目すれば、ライトボアアップの効果と魅力を知ることができます。この記事ではライトボアアップ後の「原付2種への登録」と「カスタム次第で2倍近くの馬力」について紹介します。
キタコ製ライトボアアップシリーズの中でも、排気量が一番小さい75ccをモンキーバハに組んだ私がその効果と魅力を丁寧にお伝えします。
ライトボアアップによる効果と最大限に発揮する2つのポイント
原付2種への登録
排気量が上がることで車両区分が原付1種から原付2種に変わる為、ボアアップ後は各市町村の役場で登録変更を行なって下さい。原付2種の車両区分となることで得られる効果は次の2つです。
- 30km/h制限の解除
- 2段階右折からの解放
30km/h制限の解除
法定速度の30km/hで走行していて次々と車に追い抜かれ、何度も怖い思いをしたことがありませんか?そんな思いをしなくてよくなります。
原付2種登録となることで30km/h制限ではなく、車同様に60km/h制限へと変更になるので、車と同じように走行できます。それでも追い越され状況はあるかもしれませんが、回数を格段に下げることができます。
2段階右折からの解放
2段階右折の煩わしさからも解放されます。片道3車線以上の大きな交差点では50cc以下の原付は2段階右折をしなければいけないことが大半です。特に都心部の交差点で2段階右折の標識を多く見かけます
「このまま右折レーンに入って曲がれたらどんなに楽だろう」と思った人もいるはずです。原付2種登録になればその悩みも解決です。
カスタム次第で2倍近くの馬力
排気量が上がることでトルクが大幅に向上します。そのトルクは2速発進ができてしまうほどで、頻繁にギアチェンジをしながら坂を登っていくストレスもなくなります。ライトボアアップだけでもトルクの向上を実感できますが、それだけでは能力をまだまだ発揮できていません。
下の画像は私がモンキーバハに使用したキタコLIGHTボアアップKITの仕様です。

75ccのライトボアアップでもカスタム次第では9,500回転付近で6馬力を発揮する仕様です。ノーマルのカブ系エンジンは3馬力前後なので約2倍のパワーを手にいれることができます。
カスタム内容は次の3つです。
- スプロケットの交換
- カムシャフト交換
- カムシャフト交換
スプロケットの交換
ボアアップでトルクは向上しますが、最高速が下がってしまいます。ピストンが大きくなることで回転数が下がってしまうからです。私のモンキーバハもトルクは増したものの、最高速は50km/h程度でした。この場合、フロントスプロケットを1~2丁上げて高速寄りのギアに変更することで改善できます。費用も数千円程度ですので、ボアアップと同時に交換するのがおすすめです。
私もフロントスプロケットを13丁から15丁へ変更し、アクセル開度100%で最高速は60km /(平地)まで出るようになりました。
カムシャフト交換
ハイカムシャフトへ交換することでエンジンが高回転まで回るようになり、更にパワーとトルクを向上させることができます。私もボアアップから数日後にハイカムシャフトへ交換しましたが、メーターを振り切ってしまいました。加速も増し、アクセル開度90%で60km/h(平地)に到達しました。
これだけの走行性能があれば車の流れに乗って走ることができます。私自身も片道15kmほどの通勤でモンキーバハを使用するようになりました。
キャブレター交換
ライトボアアップ本来の能力を大きく発揮したのはキャブレターを交換した時でした。ノーマルキャブレターでは供給空気量が少なく、スプロケットとカムシャフト交換をしても、その能力を十分に発揮できていません。
そこでキャブレターをPC20同サイズのキャブレターへ交換しました。今までとは比べものにならない加速と60km/h到達(平地)までのアクセル開度は70%でした。メーターを振り切ってもまだまだ加速していくようなパワーとトルクです。ここまでくると幹線道路でも余裕を持って走ることができてしまいます。
計測をした訳ではないので、正確には把握できませんがキタコLIGHTボアアップKITの仕様通り6馬力近くのパワーを発揮しているのではないでしょうか。
おすすめライトボアアップキット
ライトボアアップキットは様々なメーカーから発売されています。その中でも私がおすすめするライトボアアップキットを紹介します。
キタコ製LIGHTボアアップKIT
私がおすすめするのはキタコ製のLIGHTボアアップKITです。その魅力はなんと言ってもコストパフォーマンスの高さではないでしょうか。ラインナップは次の3種類です。
- 75cc
- 85cc
- 88cc
予算や用途に応じて排気量を選ぶことができます。また、キタコLIGHTボアアップKITに合わせてカスタムしたハイカムシャフトやキャブレターですが、ヘッド交換タイプのボアアップキット「NEW STD」でも使用が可能です。将来的にステップアップする場合でもハイカムシャフトやキャブレターは無駄になりません。
75cc
¥10,000以下で購入できるキットです。私も実際に使用していますが、低コストだからと言って侮れません。前述を見ていただいたように幹線道路も難なく走れるほどの走行性能を秘めています。
「初期投資を一番に抑えたい」「車の流れに乗りつつ、のんびりと走りたい」そんな人にピッタリのキットです。
85cc
75ccよりもワンランク上のキットです。88ccとほぼ変わらない仕様でありながら、価格は¥12,000程度に抑えられており、パワーと価格のバランスがとれたキットです。
「75ccよりもパワーが欲しい」「でも初期投資を可能な限り抑えたい」そんな人にピッタリのキットです。
88cc
キタコ製LIGHTボアアップKITの中で最もランクが高いキットになります。それでも価格は¥15,000程度と他社製品に比べてかなり抑えられています。
仲間内で定期的にツーリングがあるから「少しでも多くパワーが欲しい」「ツーリングで峠道を頻繁に走る」そんな人にはこちらのキットをおすすめします。
まとめ
カブ系エンジンのライトボアアップは車両区分が原付2種になるだけでもその効果は絶大です。煩わしい30km/h制限や2段階右折からも解放され、車の追い越しなどによる怖い思いをすることもなくなります。さらにカスタム次第では2倍以上の馬力を発揮することができます。私は初めから全てのカスタムを行う必要はないと考えています。まずはスプロケットの交換。「もう少し」と思えばカムシャフトを交換。というように少しずつカスタムを行い、自分自身の乗り方にあったカスタムをしていくことが楽しい部分だと思います。
ライトボアアップの際に「最低限交換すべきもの」もまとめてみましたので良ければそちらも見て下さい。
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