断熱施工から少し離れますが、ガレージ内の電気配線工事について解説します。ガレージでコンセントや照明を使用できるように、胴縁・合板施工前に電気配線の施工を同時進行で行います。
最近は、あえて電気配管を壁面に固定して配線を見せることで、スタイリッシュなガレージ内装にする方も増えています。
今回はガレージ内のスペースを最大限に確保しつつ、コストを抑えるために、電気配管を使わずに断熱施工の下地に電気配線を通す方法を選びました。
私のガレージには、外構工事の際に予め内部に電気配線を引き込んでもらいました。今回はガレージ内のコンセント設置と照明の電気配線工事の方法について解説します。
設置場所の選定
まずは、コンセントや照明、スイッチの設置場所を決めます。今回は、屋外コンセントを含む5箇所のコンセント、4箇所のダウンライト、1箇所の蛍光灯、そして1箇所のスイッチを設置する予定です。
後から変更や追加をしたい場合は、合板を外して再度作業が必要となるため、設置場所は慎重に選定してください。
下の図面が今回、選定したコンセントや照明などの設置場所です。
画像は株式会社淀川製鋼所のヨドガレージデータダウンロードページからダウンロードしたVGC-2655の図面です。

電気配線図の作成
次に、電気配線図を作成します。コンセントや照明、スイッチの設置場所を元に、配線経路を確認して行きます。

ケーブル固定と結線
使用するケーブルは1.6㎜2芯のVVFケーブルです。電気配線図に基づき、ガレージ上部や隙間を利用してケーブルを固定し、ケーブルクリップを使ってしっかりと固定していきます。



ケーブル設置後は、それぞれのケーブルを接続していきます。今回、私が使用した接続端子は屋内配線用差込型電源コネクタ(クイックロック)です。
圧着端子とは違い、電線被覆をむき、差込だけで接続ができるので、面倒なテーピング作業や、圧着作業が不要で簡単かつ時間の短縮にもなります。
クイックロックの差込極数は2極~8極まで数種類あるので、接続するケーブル本数に合わせて使用するクイックロックの極数も選んでいきます。

電気配線図のクイックロックを使用する箇所へ記載された数字が今回使用した極数です。

コンセントやスイッチ、照明は合板施工後に取り付ける予定なので電気配線工事はひとまず終了です。
まとめ
この記事では、ガレージ内での電気配線工事の手順と設置方法について詳しく解説しました。コンセントや照明を適切に設置することで、ガレージの利便性を大幅に向上させることができます。しかし、電気配線工事は専門的な知識と資格が必要な作業ですので、安全に配慮して有資格者に依頼しましょう。
ぜひ、このガイドを参考にして、自分だけの魅力的なガレージ作りに挑戦してみてください。
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