電動工具無しでアルミパーツのバフ掛けに挑戦!

カムカバーを#2000相当のコンパウンドで研磨した画像(アルミのバフ掛け) モンキーバハ

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バフ掛けされたバイクのアルミパーツは車両の存在感を更に際立たせてくれます。年式が古く、経年劣化が進んだだモンキーバハのエンジンをバフ掛けを決意。電動工具を使用せず、可能な限り費用を抑えてバフ掛けに挑戦しました。

この記事ではモンキーバハのエンジンパーツ「カムカバー」をバフ掛けした様子と実際に行った手順を紹介していきます。

バフ掛けに必要な物

準備した物は下記の3つです。

  • 耐水ペーパー
  • コンパウンド
  • ウエス

耐水ペーパー

金属の「アルミ」を研磨する為、紙やすりは目詰まりしにくく摩擦熱の発生を抑えることができる耐水ペーパーを使用します。

番手は下記の4種類を使用しました。

  • #180
  • #400
  • #800
  • #1500

コンパウンド

耐水ペーパーによる研磨後、仕上げの傷消しと艶出しに使用します。コンパウンドは#2000相当の物を使用します。

ウエス

仕上げのコンパウンドによる研磨で使用します。使用しなくなったハンドタオルを使用しました。

バフ掛けを行う前に

手作業によるバフ掛けの仕上がりは電動工具を使用した場合に比べて劣る上に時間もかかります。しかし、時間のかけ方次第では仕上がりを向上させることもできます。

モンキーバハのエンジンは塗装されています。耐水ペーパーによる研磨でも塗装を剥がすことはできますが、今回は時間を短縮する為に「ペイント剥がし液」で事前に塗装を剥離しました。

塗装剥離前

経年劣化によりシルバー塗装が所々剥がれきています。

カムカバーを下地処理する前の画像(アルミのバフ掛け)

ペイント剥がし液の塗布

全体にペイント剥がし液を塗布したら数分間放置し、ヘラで浮き上がった塗装を除去します。

カムカバーにペイント剥がし液(ペイントリムーバー)を塗布した画像(アルミのバフ掛け)

塗装剥離後

シルバー塗装の大半を剥がすことができました。

カムカバーをペイント剥がし液(ペイントリムーバー)で塗装剥離した画像(アルミのバフ掛け)

下地処理の手順

耐水ペーパーで180番→400番→800番→1500番の順に研磨していきます。耐水ペーパーの目詰まりを防止する為、定期的にバケツ等に貯めた水へ浸して研磨します。

#180 研磨後

カムカバーを#180の耐水ペーパーで研磨した画像(アルミのバフ掛け)

#400 研磨後

カムカバーを#400の耐水ペーパーで研磨した画像(アルミのバフ掛け)

#800 研磨後

カムカバーを#800の耐水ペーパーで研磨した画像(アルミのバフ掛け)

#1500 研磨後

カムカバーを#1500の耐水ペーパーで研磨した画像(アルミのバフ掛け)

一つ前の研磨痕をしっかりと消していくことが綺麗な仕上がりにする為のポイントです。

番手が極端離れた耐水ペーパーでは研磨痕を消しきれない可能性があります。

バフ掛け

耐水ペーパーでの下地処理完了後、コンパウンドとウエスを使用して、1500番の傷消しと艶出しを行っていきます。時間をかけて磨くほど艶が出てきます。

下地処理を急いだせいか、細かな傷が見受けれます。しかし、経年劣化で塗装が剥がれた状態に比べれば違いは一目瞭然です。

カムカバーを#2000相当のコンパウンドで研磨した画像(アルミのバフ掛け)

まとめ

#180・#400・#800・#1500の耐水ペーパーとコンパウンドを使用すれば手作業でのバフ掛けは可能です。バイクパーツの腐食した部分を取り除き、整える程度であれば十分ではないでしょうか。しかし、手作業によるバフ掛けの仕上がりには限界があります。写り込みが発生するほどの仕上がりを求めるのであれば、インパクトドライバーやグラインダー等の電動工具を使用した研磨をおすすめします。

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