【解説】レンズ選びで目にする焦点距離・35㎜判換算とは?

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一眼レフやミラーレス一眼のレンズ選びをしていると目にする「35㎜判換算」

いったい何のこと?と疑問に思ったのではないでしょうか。

安心して下さい。この記事を読めばレンズ選びでもう戸惑うことはありません。35㎜判換算についてしっかりと解説していきます。

ズバリ!35㎜判換算とは「フルサイズ一眼の画角に例えると何㎜か」を表した数値です。つまり、イメージセンサーが「APS–C」「マイクロフォーサーズ」のカメラに関係する用語です。

35㎜判換算に大きく関わる焦点距離

35㎜判換算とは、フルサイズ一眼の焦点距離を基準にした数値です。

まずは焦点距離について理解する必要があるので、順番に説明して行きます。

焦点距離とは?

レンズの中心点からイメージセンサーまでの距離を焦点距離といいます。㎜(ミリメートル)で表記され、数値によって写る範囲(画角)が変わってきます。

  • 数値が小さい→広角
  • 数値が大きい→望遠

このようにレンズの焦点距離で写真に写しだす範囲や画角が決まります。しかし、画角は同じ焦点距離でもイメージセンサーの大きさが違えば変わってきます。 

センサーサイズで変わる画角と焦点距離の基準

焦点距離が変化すれば撮影範囲が変わることは説明しました。では「広角」「望遠」の基準は何か?ここでは基準となる焦点距離について説明します。

フルサイズの基準となる焦点距離

それフルサイズの基準は焦点距離50㎜です。これは人間の視野角にもっとも近い画角です。

イメージセンサー広角基準望遠
フルサイズ50㎜以下50㎜50㎜以上

これはあくまで、フルサイズ一眼の場合です。

フルサイズよりもイメージセンサーが小さい「APS-C」「マイクロフォーサーズ」のカメラでは、焦点距離50㎜のレンズでも望遠になります。

APS-Cの基準となる焦点距離

APS-Cはフルサイズの1.5倍望遠になるので、33㎜が基準になります。

  • 33㎜ × 1.5 = 49.5㎜(約50㎜)

キャノンのAPS-Cを搭載したカメラは注意が必要です。他メーカーのAPS–C機が1.5倍なのに対してキャノンは1.6倍になります。

マイクロフォーサーズの基準となる焦点距離

マイクロフォーサーズはフルサイズの2倍望遠になるので、25㎜が基準になります。

  • 25㎜ × 2 = 50㎜

35㎜判換算とは?

ここまでの説明ですでに理解された方もいるかもしれません。

「35㎜換算」とはAPS-C機やマイクロフォーザーズ機を使用する場合、「フルサイズの画角で例えると何㎜になるか」を表したものです。

フルサイズ機を使用している場合、気にする必要はありません。「35㎜」という数字もフィルムカメラのフィルム幅が35㎜だった名残りです。

まとめ

「35㎜判換算」とは、異なるセンサーサイズのカメラで撮った写真の画角を、フルサイズ一眼レフカメラを基準にして数値化したものです。

焦点距離だけを見ても、センサーサイズが異なれば写る範囲(画角)は変わります。そのため、レンズ選びでは「35㎜判換算」の理解が欠かせません。

APS-Cなら約1.5倍、マイクロフォーサーズなら約2倍を目安にして、焦点距離を換算しましょう。

これを知っていれば、どのカメラでも思い通りの画角で撮影ができるようになります。レンズ選びに迷ったときは、ぜひ35㎜判換算を参考にしてみてください。

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